事務局便り・お知らせInformation

Greetingご挨拶

理事長 山下 輝男

大東亜戦争の苛烈を極めた戦いの中で、多くの将兵が家族を思い、
祖国の安寧と民族の幸せを念じつつ戦場に赴き、雄々しく戦い、散華されました。
また、多くの市民の方々も戦災の犠牲となられました。
その数、国内外を合わせ約310万人に及びます。
これらの尊い犠牲が礎となって今日のわが国の平和と繁栄があることに思いをいたすとき、戦没者に対し敬意と感謝の念を忘れることなく慰霊の誠を捧げ、
それを次の世代に伝えていくことこそ、今に生きる私達国民の責務であると考えます。
しかしながら、大東亜戦争後、世界屈指の平和と豊かさを享受している日本国民は、
長い歳月の経過とともに、先の大戦においてかくも多くの犠牲が払われた事実さえ知らない人々が増え続けております。
また、長年戦没者慰霊に携わって来られた方々の高齢化、更にはご他界の増加傾向も避けられない現実です。
このような状況を踏まえ、私達は皆様と共に、大東亜戦争全戦没者慰霊事業に全力を傾け、戦没者の御霊をお慰めするとともに、
それらを通じて国民道義の一層の高揚に寄与したいと強く願うものであります。

理事長 山下 輝男

Establishing purpose(財)大東亜戦争全戦没者
慰霊団体協議会
の設立趣意

先の大戦が終結してから既に60年の歳月が経過しようとしております。

20世紀半ば、わが国は未曾有の国難に際会しましたが、この国難に際し、多くの若者達が国の安寧と民族の幸せを希い戦場に赴きました。
そして、或る者は特攻攻撃に身を投じ或る者は敵弾に斃れ、また或る者は飢えと闘い、苛烈悲惨な戦場で家族を思い妻子の安否を思いながら、多くの者が散って逝きました。その数、国の内外を合わせて310万人に及んでおります。

国を思い同胞の幸せを祈りつつ散って逝った戦没者の尊い犠牲が基礎となって今日の我が国の平和と繁栄があることに思いを致すとき、これらの戦没者に対し、末永く、感謝の念を捧げ、その心を讃え、追悼の誠を捧げることを、国民として、決して忘れてはならないのであります。

今日、先の大戦が終結して60年の歳月が経過し、この戦いを経験した者の多くが他界し或いは老齢化するに至っております。
私どもは、この歳月の経過の中に、国民の戦没者に対する慰霊の心が風化しつつあることを憂慮するものであります。

ここにおいて、私どもは全戦没者慰霊事業の永続を図るため、既存の戦没者慰霊諸団体と相諮り大東亜戦争全戦没者慰霊団体協議会を設立し、戦没者慰霊諸団体相携えて、現代世情の流れに即した全戦没者慰霊事業に努力することを誓うものであります。

平成17年7月7日

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